新しい職場に転職して更衣介助のスキルを磨く

転職でスキルアップしよう

スキルアップのために転職するのもおすすめです。介護職の職場、特に施設系は身体介護が中心で更衣介助を実施する機会も多いですよ。もちろん、利用者の状態はそれぞれ異なります。利用者ごとに最適なケアの実施方法を学べる点も、介護職としてのスキルを磨くという意味ではプラスの方向に働くでしょう。転職によって環境への適応度や柔軟性も上がりますね。多様な介護の現場を経験するために転職して、多くの技術と知識を身につけていきましょう。

転職はしやすい状況

転職活動は大変なイメージがあります。確かに、簡単なことではありません。しかし、介護業界は人材不足が深刻化しており、売り手市場の状況です。現在も、介護業界は約40万人の人員が不足しているといわれているように、どの職場でも人材を募集しています。そのため、他の職種よりも転職しやすい環境であるのは大きなメリットといえますね。職場の環境を見極めた上で、自分にとって最適な転職先を見つけましょう。なお、更衣介助のスキルを磨きたい人におすすめなのは、特別養護老人ホームと介護老人保健施設です。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、原則要介護3～5の人が入居可能な介護施設です。在宅での介護が困難な要介護1～2の人が特例で入居できる場合もあります。入浴や食事などの身体介護の他、清掃や洗濯などの日常的な生活支援、リハビリテーションなどの介護サービスも提供しています。更衣介助を実施する機会も多いですよ。医療スタッフも配置されており、緊急時は医師や看護師の指示を受けながら可能な範囲でサポートします。なお、入居の順番は申し込み順ではありません。介護度以外に家族状況なども考慮して緊急度の高い人が優先されますよ。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は自宅と病院の中間的な位置づけの介護施設です。退院後、すぐに在宅生活に戻ることが難しい人が入居して、在宅復帰を目指します。食事や入浴などの身体介護、医療スタッフによる処置、理学療法士によるリハビリテーションなどを提供します。そのため、介護職員による更衣介助が行われる機会も多いですよ。在宅復帰を前提としているので、入居期間は原則3～6ヶ月となっています。なお、認知症の人も入居可能で、認知症専門棟がある施設も存在します。状態の異なる様々な利用者のケアを学べるという点も、スキルアップを目指す人にとっては大きなメリットといえますね。