実施する際の注意点
安全かつ安心に実施できるように
室温を調整する
更衣介助を実施する際の注意点としてまず挙げられるのが、室温です。更衣介助の際は肌が露出するので、当然ながら体温が下がります。そのため、室内の温度調整が必須なんですね。大体、23℃~25℃が適切といわれていますよ。実施する職員は身体を動かしているので体温が上がっています。そのため、「少し暑いかな?」と思うかもしれませんが、自分の体感ではなく、あくまで対象者を基準にして考えてくださいね。冬だけでなく、夏もクーラーが利きすぎていないか注意しましょう。
転倒や転落に注意する
更衣介助は普段生活している時よりもアンバランスな姿勢になりやすいです。そのため、転倒や転落には注意してくださいね。基本的に、椅子などに腰かけてもらいながら行います。座位の保持が難しい場合は端坐位で行いますが、その際は後ろに倒れないように注意しなければなりませんよ。また、拘縮が強い人は前方に滑り落ちるリスクもあります。自分だけで更衣介助を実施するのが難しい場合は、無理せず他の職員にも手伝ってもらいましょうね。
プライバシーに配慮する
プライバシーの配慮も忘れてはいけませんよ。業務に追われてしまい、ついつい忘れてしまいがちなポイントです。自分の肌を見せることは、どの年齢になっても恥ずかしいものです。そのため、更衣介助は同性の人が実施することが好ましいとされています。また、ブランケットをかけるなどの工夫も必要ですね。利用者の人権は介護者である自分たちが守るという意識を持って、更衣介助に取り組んでいきましょう。
皮膚の状態を観察する
ただ着替えを手伝うのではなく、皮膚の観察も忘れないようにしてください。高齢者は皮膚の状態が弱まっているので、褥瘡などが起こりやすくなっています。特に、おむつを着用している場合は臀部が湿潤しているので注意が必要ですよ。皮膚の状態をしっかり観察できる機会は限られています。少しの変化も見逃さず、異常が見られる際は医療スタッフに報告しましょう。
本人の力を活かす
更衣介助に限った話ではありませんが、基本的に介護は利用者自身が持っている力を活かしながら行う必要があります。自分でできることは自分でやってもらう姿勢が求められますよ。あくまで、こちらのサポートは最小限にとどめてくださいね。とはいえ、利用者の状態をよく観察せずに「自分でできるよね?」と突き放すのはよくありません。相手の感情や疲労度などを観察して、その都度判断してくださいね。雰囲気作りを忘れずに、利用者が自ら望んで行動できるようにすることが大切です。
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